Mail Magazine
JARC-Net Mail Magazine [4/27]
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J-ARC Net メールマガジン 第038号 (2021.4.27発行)
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北極域研究共同推進拠点(J-ARC Net)※1から北極域関係者並びに衛星観測関係者等の皆さま宛に発信するメールマガジンです。
毎号北極域に関係する共同研究や人材育成プログラムの公募、オ-プンセミナ-やシンポジウム、研究会の開催、人材募集、最新研究情報、産学官民連携推進に関する情報等を月1回程度配信します。
J-ARC Netは2016年4月に文部科学省「共同利用・共同研究拠点」に認定され発足しました。詳細はJ-ARC Netホ-ムペ-ジをご覧ください。
※1 北海道大学北極域研究センタ-を中核施設、国立極地研究所国際北極環境研究センター、及び海洋研究開発機構北極環境変動総合研究センターを連携施設とする3研究施設によって構成されます。
http://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/
連絡先: J-ARC Net広報 Jarcnet(at) arc.hokudai.ac.jp <http://arc.hokudai.ac.jp>
目次
<ニュ-ス>
1. 2021(令和3)年度 北極域研究共同推進拠点 採択結果を公表 (J-ARC Net)
2. 2020(令和2)年度 北極域研究共同推進拠点 報告書を公開 (J-ARC Net)
3. 2016(平成28)年度~2020年度(令和2)年度の北極域研究共同推進拠点に関する成果発表・報告等を掲載(J-ARC Net)
4. 5/6記者向け説明会「日本の北極域研究の動向」を開催が、北海道大学よりプレスリリース(ASM3)
<イベント>
1. 6/9第3回北極科学大臣会合(3rd Arctic Science Ministerial、ASM3)のWebinarシリーズ第8回(最終回)の開催
<トピックス>
1. 渦巻くオーロラ「宇宙ハリケーン」を初確認、北極上空の謎の光、ついに解明へ。 (2/22付 科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」論文)
2. 欧州の豪雪「東の猛獣」は海氷が減ったせいだった。(4/1付 球科学の専門誌「Nature Geoscience」論文)
3. 二酸化炭素は危機的な記録に急上昇し、産業革命前のレベルを2倍にする中間点。地球が2度以上暖まった間、温暖化ガス濃度は420ppmを超えた。(4/6付 Capital Weather Gang)
詳細
<ニュ-ス>
1. 2021(令和3)年度 北極域研究共同推進拠点 採択結果を公表しました(J-ARC Net)
(1)研究者コミュニティ支援事業
・萌芽的異分野連携共同研究:4件
・共同推進研究:12件
・共同研究集会:3件
(2) 産学官連携支援事業
・産学官連携フィージビリティ・スタディ:3件
・産学官連携課題設定集会:3件
https://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/joint_research/adoption_result/
2. 2020(令和2)年度 北極域研究共同推進拠点 報告書を公開しました (J-ARC Net)
(1)研究者コミュニティ支援事業
・萌芽的異分野連携共同研究:4件
・共同推進研究:8件
・共同研究集会:4件
(2) 産学官連携支援事業
・産学官連携フィージビリティ・スタディ:3件
・産学官連携課題設定集会:3件
https://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/joint_research/joint_research_report/
3. 2016(平成28)年度~2020年度(令和2)年度の北極域研究共同推進拠点に関する成果発表・報告等を掲載しました(J-ARC Net)
https://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/joint_research/result_report/
4. 5/6記者向け説明会「日本の北極域研究の動向」を開催が、北海道大学よりプレスリリース(ASM3)
この度,第3回北極科学大臣会合(ASM3)が 2021 年 5 月 8 日,9 日に日本で開催されるのを機会に,北海道大学北極域研究センター,国立極地研究所国際北極環境研究センター,海洋研究開発機構地球環境部門北極環境変動総合研究センターが共同で取り組んでいる,北極域に関する研究活動や研究成果を国内外のメディアに紹介する記者説明会を開催します。是非ご参加ください。
https://www.arc.hokudai.ac.jp/210423-1/
<イベント>
1. 第3回北極科学大臣会合(3rd Arctic Science Ministerial、ASM3)のWebinarシリーズ第8回(最終回)を開催します
このウェビナーシリーズは、北極科学大臣会合の科学プロセスの透明性を高め、科学者、先住民、北極研究の利害関係者がさらに関与し、第3回北極科学大臣会合(2021年5月8-9日)に至るまでにさらに興味を持ってもらうことを目的としています。これは、アイスランドと日本のASM3のオーガナイザーとEuropean Polar Board(欧州極地委員会)が共同で運営しています。
これまで(2021年4月27日現在)すでに7回開催され、第8回は次です。
日時:2021年6月9日22:00-24:00(日本時間)(13: 00-15: 00 UTC)
内容:ASM3 Closing webinar - Post-Ministerial Review: Joint Statement and Actions
このシリーズは4月まで毎月開催され、さらに科学大臣会合開催後の6月にもレビューのウェビナー(第8回)が開催されます。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
なお、各ウェビナーのレコーディングは、European Polar BoardのYouTubeページで共有されています。上記のASM3ウェブサイトのウェビナーシリーズのページにリンクを貼っています。
プログラム・申込:https://asm3.org/webinar-series/
<トピックス>
1. 渦巻くオーロラ「宇宙ハリケーン」を初確認、北極上空の謎の光、ついに解明へ (2/22付 科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」論文)
太陽から地球に向かって高エネルギー粒子が放出されると、地球の北極や南極の空に美しい光の帯が現れる。オーロラだ。けれども時折、北極の上空に不鮮明な謎の光が漂っていることがある。太陽活動が静かな時期に現れるこの光の正体は何なのか、どのようにして作られているのかは、これまではっきりしていなかった。国際的な科学者チームが、ついにその謎を解き明かした可能性がある。科学者たちはこの光を、オーロラがハリケーンのように渦巻き状に回転しているものではないかと考え、「宇宙ハリケーン」と名付けた。
2. 欧州の豪雪「東の猛獣」は海氷が減ったせいだった。(4/1付 球科学の専門誌「Nature Geoscience」論文)
「ローマに雪を降らせた2018年の豪雪、北極海海氷との関連示す画期的な手法」
2018年2月から3月にかけて、ヨーロッパは歴史的な大寒波と豪雪、いわゆる「東の猛獣(Beast from the East)」に見舞われた。南はローマまで雪が降り、英国では猛吹雪で高さ約8mもの雪溜まりができたほどだった。最新の研究により、この豪雪には、ノルウェーとロシアに囲まれた北極海の一部であるバレンツ海の海氷の減少が関係していたことが明らかになった。降雪量の88%に相当する1400億トンもの雪が、その年に海氷が異常に少なかったバレンツ海から蒸発した海水に由来した可能性があるという。
ヨーロッパの寒波の原因としては、上空1万メートル前後で吹く強い西風であるジェット気流の蛇行がマスコミに取り上げられることが多い。だが、同位体マッチング、衛星データ、モデルなどを使う新たな手法による今回の研究は、北極海の海氷の減少が、はるか南の天気に影響を及ぼしうることを示している。
3. 二酸化炭素は危機的な記録に急上昇し、産業革命前のレベルを2倍にする中間点。地球が2度以上暖まった間、温暖化ガス濃度は420ppmを超えた。(4/6付 Capital Weather Gang)
ハワイ島のマウナロア天文台で、記録上初めて大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度は420ppm以上と測定されました。これは、人為的な地球の温暖化におけるマイルストーンであり、産業革命前のCO2レベルが2倍になる道のりの中間点付近です。この天文台が1950年代後半にCO2測定値の収集を開始したとき、大気中のCO2濃度は約315ppmでした。
https://www.washingtonpost.com/weather/2021/04/05/atmospheric-co2-concentration-record/
発行:北極域研究共同推進拠点本部事務局(北海道大学北極域研究センター内)
広報:mail: Jarcnet(at) arc.hokudai.ac.jp
tel: 011-706-9074
URL: http://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/
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