メールマガジン

北極域研究共同推進拠点メールマガジン [9/23]

2020/09/23

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 J-ARC Net メールマガジン 第028号 (2020.9.23発行)
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北極域研究共同推進拠点(J-ARC Net)※1から北極域関係者並びに衛星観測関係者等の皆さま宛に発信するメールマガジンです。
毎号北極域に関係する共同研究や人材育成プログラムの公募、オ-プンセミナ-やシンポジウム、研究会の開催、人材募集、最新研究情報、産学官民連携推進に関する情報等を月1回程度配信します。
J-ARC Netは2016年4月に文部科学省「共同利用・共同研究拠点」に認定され発足しました。詳細はJ-ARC Netホ-ムペ-ジをご覧ください。
 
※1 北海道大学北極域研究センタ-、国立極地研究所国際北極環境研究センター、及び海洋研究開発機構北極環境変動総合研究センターを連携施設とする3研究施設によって構成されます。
http://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/
 
連絡先: J-ARC Net広報    Jarcnet(at)arc.hokudai.ac.jp  <http://arc.hokudai.ac.jp>
 
目次
<ニュ-ス>
1. 10/22    第9回北極域オープンセミナー開催おしらせ
2. 11/25-27 2020 年度北極域課題解決型人材育成講座「北極域科学概論」開催おしらせ

  
<トピックス>
1. 気候変動:グリーンランド氷棚の暖かく砕ける部分
2. 北極圏はかつてないほど燃えており、それは気候変動にとって悪いニュース。
3. 泥炭地の炭素と窒素の大量のストックは、永久凍土の融解を受けやすくする。

 
詳細
<ニュ-ス>
 
1. 第9回北極域オープンセミナー開催おしらせ
 
今回の北極域オープンセミナーにおいては、北の東西回廊として果たす北極海航路を中心とした交通・交流・経済活動などの意義と持続的発展に向けた課題ついて、国際的な視点に立って北極関係者やステークホルダーとの関わりを整理し、現状と今後の展望について確認することを目的として開催します。
 
日時:2020年10月22日(木) 13:00-18:00   
主催:北極域研究共同推進拠点 (J-ARC Net)
オンライン開催 (ZOOM)
テ-マ:「東西回廊としての北極海、持続的利用と今後」
参加費:無料
申込〆切:2020年10月19日(月)
申込・プログラム等詳細: https://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/news/22517/
 
2. 2020 年度北極域課題解決型人材育成講座「北極域科学概論」開催おしらせ
急激な海氷の減少や環境変動が進行する北極域では、温暖化やそれに伴う異常気象が生態系と人々の暮らしや社会に及ぼす影響が顕在化しつつある一方、資源開発や北極海航路利用の可能性が高まるなど、世界的に北極域における経済活動やガバナンスへの関心が高まっています。
 
本講座は、第一線で活躍する自然科学から人文・社会科学までの研究者を講師陣に招き、俯瞰的な視野を持ち北極域の課題解決に貢献する人材の育成を目的としています。
 
(1)  主催:北極域研究共同推進拠点(J-ARC Net)
 
(2)  日程:令和2年
11 月 25 日(水)受付 12:45 ~ 13:00 、講義等 13:00 ~ 17:10
11 月 26 日(木)受付 12:40 ~ 12:55 、講義等 12:55 ~ 18:10
11 月 27 日(金)受付  8:10 ~ 8:25 、 講義等 8:25 ~ 13:10

(3)  開催:オンライン開催 (ZOOM)
(4)  使用言語:日本語
(5)  費用:受講料無料
(6)  募集人数と応募資格:50名程度
(7) 申込〆切:2020年11月10日(火)
(8) 申込・プログラム等詳細: https://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/news/22475/

  
<トピックス>
 
1. 気候変動:グリーンランド氷棚の暖かく砕ける部分
BBC Science Correspondent, 14 September 2020
 
北東グリーンランドにある北極圏に残っている最大の棚氷、Nioghalvfjerdsfjordenから氷の大きな塊が離脱した。排出された部分は約110平方キロに及んでおり、衛星画像は、それが多くの小さな破片に粉々になったことを示している。その棚氷の損失は、​​科学者によると、グリーンランドで起こっている急速な気候変動の次の証拠となっている。
 
「この地域の大気は1980年以来約3℃暖められた。」、そして「2019年と2020年には、記録的な夏の気温を記録した。」

https://www.bbc.com/news/science-environment-54127279?at_custom4=D0BA6890-F657-11EA-94FC-F8193A982C1E&at_custom2=facebook_page&at_custom3=BBC+News&at_campaign=64&at_custom1=%5Bpost+type%5D&at_medium=custom7&fbclid=IwAR3Lbpz1R-rfHChZdvyvO99fNDfUWTHvS9pOOBIq58Q39f7FDGi_6sEFf2I
  
 
2. 北極圏はかつてないほど燃えており、それは気候変動にとって悪いニュース
Nature NEWS, 10 SEPTEMBER 2020
 
火災は、二酸化炭素の吸収源となっていた古代の泥炭地を燃やしていることもあり、過去最高レベルの二酸化炭素を放出している。
 
この夏、山火事が北極圏に沿って燃え上がり、ツンドラを燃やし、シベリアの都市を煙で覆い、2度目の異常な火災のシーズンとなった。8月末の火災シーズンが終わるまでに、炎は244メガトンの記録的な二酸化炭素を排出しました。これは、昨年を35%も上回り記録を更新しました。科学者によると、その犯人の一つは、世界の頂点が溶けるにつれて燃えている泥炭地である可能性があります。
 
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02568-y?utm_source=fbk_nnc&utm_medium=social&utm_campaign=naturenews&fbclid=IwAR13fdYGKd1r2isFBih9AgRqC06sqxU3VrEHjiuuNsBjUe0s06DirvXdDgk
 
 
3. 泥炭地の炭素と窒素の大量のストックは、永久凍土の融解を受けやすくする
PNAS, August 25, 2020
 
何千年にもわたって、北部の泥炭地は大量の炭素と窒素を蓄積し、それによって地球の気候を冷やしてきました。短いタイムスケールでは、泥炭地の擾乱が泥炭の損失と温室効果ガスの放出を引き起こす可能性があります。この研究では、7,000件以上の野外観測をまとめて、北部泥炭地とその炭素および窒素貯蔵量のデータ主導型マップを示しています。これらのマップを使用して、永久凍土の融解が泥炭地に与える影響をモデル化し、温暖化によって北部泥炭地の温室効果ガスのバランスが変化する可能性が高いことがわかります。
  
https://www.pnas.org/content/117/34/20438?fbclid=IwAR3XR2YiKPFRm9zjKSgScEC5NnL0DgV8up12i4HNT-a0AQTQ82ZkPuqtzyM
 

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発行:北極域研究共同推進拠点本部事務局(北海道大学北極域研究センター内)
広報:mail: Jarcnet(at) arc.hokudai.ac.jp   

tel: 011-706-9074
URL:  http://j-arcnet.arc.hokudai.ac.jp/
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